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乳がんの検査・治療だけでなく、大切な人の人生を支える一人として
 ―イーク乳腺外科医インタビュー

イークは、都内に5院を展開し、年間5万人以上が受診する女性専用※の健診クリニックです。
「受診されるお一人おひとりを支えるために、検査も治療前後もそばで関わっていきたい」。
そう語るのは、イーク丸の内の乳腺外科・中村茉美花先生です。同院での検診業務に加え、聖路加国際病院ブレストセンターにも勤務される先生が、受診者さまと向き合う日々の中で大切にしている思い、そしてその思いの原点を伺いました。

※イーク紀尾井町は男性も受診可

イークとは
https://www.ihc.or.jp/
女性医師と女性スタッフによる、女性のための統合ヘルスクリニック。人間ドックや婦人科検診を中心に、アフターフォロー外来も実施し、受診者さまの健康をサポートしています。


答えてくれた人

中村茉美花

(イーク丸の内・乳腺外科/聖路加国際病院所属)

資格:日本外科学会外科専門医、日本乳癌学会認定医、検診マンモグラフィ読影認定医
経歴:金沢医科大学医学部 卒業、福岡大学 乳腺外科 勤務、聖路加国際病院ブレストセンター 勤務

乳がんの発見から治療までの「不安な時間」を、いかに短くできるか

先生は普段、どのような業務を担当されているのでしょうか?

主にイーク丸の内の乳腺外科で、診察や検査・検診結果説明、読影※を担当しつつ、日によって治療基幹病院である聖路加国際病院(以降、「聖路加」)にも勤務し、スムーズに治療へおつなぎする役目をさせていただいています。

※乳房の検査(超音波やマンモグラフィー)で撮影した画像を、専門医が観察し、乳がんの兆候がないか診察すること。

もともとは聖路加国際病院で常勤医として勤めており、イークへは非常勤で入ることがあったんです。その頃から「こんなに受診者さまに寄り添う施設はない」ということを感じていました。よく「検査のときに背中をさすってもらえて安心した」「優しい声掛けがうれしかった」というコメントをいただきますが、イークには、教えられなくとも自然とそうした対応ができるスタッフが集まっているんですね。
だからこそ、年に一度の健康診断を毎年イークで受診してくださる方が多く、読影の際も、過去の検査結果と比較して診断することができています。変化を診ることで、普通は見逃すような小さな兆候にも気づけるんです。

また、乳がんに関しては、一部の精密検査をイークで行い、その診断を聖路加で実施しているのですが、通常は2~3週間ほどかかる結果通知が約1週間で出ます。これは「ご不安な気持ちになっているすべての患者さん、そしてそれを支える方々のお力になれること」を使命として掲げている聖路加のみなさん、そしてブレストセンター部長の吉田敦先生のイークへの深いご理解があってこそのスピード感だと思います。診断後も、聖路加での治療をご希望の方には、スムーズに手術までおつなぎしています。

実際、イークの検診で小さな乳がんが見つかり、すぐに手術を行うことで、早期に職場復帰をされる方がたくさんいらっしゃいます。また、一度乳がんの手術を受けた方は、一般的な検診では再検査になるケースも多いのですが、先ほどもお話ししたように、イークではこれまでの検査結果を踏まえたうえで診断し、受診者さまのご負担になる精密検査や再検査を減らす努力も徹底しています。



病気を治すだけではない「人生の大切な一日」に寄り添う医師の仕事に触れて

検査や診断、治療まで…。忙しい毎日だと思いますが、そもそも中村先生が医師を目指すようになったきっかけをお聞きしたいです。

私が医師を目指すようになった原点は、小学校6年生のときに経験した入院です。 それまで大きな病気をしたことのなかった私にとって、小児科病棟での生活は、厳しさと同時に、非常に繊細な医療の現場を体感する時間でもありました。院内学級に通う同年代の子どもたちの存在、病室の窓から見えるNICU、夜になると小さな赤ちゃんが運ばれてくる光景。 

そうした日々の中で、忙しい中でも患者一人ひとりの話に丁寧に耳を傾け、何度も病棟を行き来していた若い女性研修医の先生の姿が、強く印象に残っています。 

経験豊富で安心感のある主治医がベッドサイドにいらっしゃるのを心待ちにしながらも、その女性研修医の先生が朝昼晩、子供達の診察に来てくださるのが毎日の楽しみになっていました。夜通し働いているように見えても、翌朝には疲れを感じさせない穏やかな表情で、いつも病棟に立っていました。どんな時もきれいにお化粧をし、かわいい髪留めをつけ、白衣にきっちり袖を通す。その姿は今でも私のロールモデルとなっています。

家族が医療従事者ということもあり、日常生活の中で医療というものが特別遠い存在ではない環境で育ってきましたが、この経験を通して初めて「医師」という仕事が単に病気を治す存在ではなく、誰かの人生の大切な一日に寄り添う、非常に尊い仕事なのだと実感しました。

乳腺外科の医師として、日々の業務で大切にしていることは何でしょうか?

私が何より大切にしているのは、常に患者さま・受診者さま中心の医療を行うことです。 お一人おひとりに、それぞれの価値観や生活背景があり、仕事やご家族、これまで歩んでこられた人生があります。 そのため、診療の場では常に 「もし自分がこの方だったら」「もし自分の家族だったら」という視点を持つことを意識しています。

医師にとっては日常の一日であっても、受診される方にとっては、 がんを告知されるかもしれない日、乳がん検診の結果を聞く日、 治療方針を決める日など、人生を左右する大切な一日の始まりであることも少なくありません。 どんなに忙しい状況であっても、気持ちを整え、医師として患者さまの前に立つこと、それは医師になった当初から現在まで、一貫して大切にしている姿勢です。

ロールモデルの話ともつながりますが、自分の担当医が疲れた表情や姿だと不安になりますよね?特に乳がんは、どんなお仕事をされていて、ご家族はいらっしゃるのかなど、さまざまな背景をお聞きできれば、より治療やサポートの介入がスムーズに進むことも多々あります。

だからこそ、信頼関係を築くことがとても重要です。私は一度お会いした方のお名前を忘れないよう、診察しながら何度もお名前をお呼びし、そのうえでお話をお聞きするようにしています。患者さま中心ではあるけれど、患者扱いは決してせず、「人と人」として向き合うようにしています。



大切な人の死を経験して改めて感じた、医療者の存在の大きさ

イーク全体の方針としても「受診者さま視点」を掲げていますね。

そうですね。受診される方との信頼関係は、一対一でつくられるものではなく、関わるすべての医療者との間で築かれると思っています。イークは本当にみんなが「受診者さま視点」に立つ姿勢を大切にしているので、自分の信念を貫ける場所だと思っています。

近年、私自身も身近な人の病気や死を経験しました。 医療に携わる立場であっても、家族としてそれを受け入れる過程は非常に辛く、どれほど医療知識があっても、大切な人の死を前にしたときの感情や喪失感は、簡単に乗り越えられるものではないと痛感しました。

そのような中で支えになったのは、周囲の人の存在でした。業務中は、看護師さんもスタッフさんも、そして聖路加の吉田先生も、すべてを理解したうえで静かに寄り添ってくださり、逆に仕事をしていることで私自身が支えられたことを覚えています。

病に直面したとき、 信頼できる家族や職場の上司、そして治療とケアにあたる医療者の存在が、心の大きな支えになる。そして、医療者がそばにいるという安心感は、治療そのもの以上に、人の心を支える力を持っている。 この経験を通じて、医療は治療だけで完結するものではなく、人と人との信頼関係の上に成り立つものだと、改めて強く感じました。

乳がんの患者さまとご家族のつらさは、計り知れません。だからこそ、できることはすべてしたいという思いが、これまで以上に強くなりました。幸いにも今、その思いを実践できる環境に身を置くことができています。
イークでの検査・読影、そして聖路加での治療を通じて、患者さまに一日でも早く安心を届けられるよう頑張り続けたいです。


イークの採用サイトでは、職種ごとのインタビュー記事を掲載しています。
「イークの魅力」や「仕事のやりがい」、「オフの日の過ごし方」など、
スタッフのリアルな声を通して、〝イークで働く日々〟を思い描いてみてください。

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