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Initiative

取り組み

オンコール対応の業務負担を軽減するために

当法人の在宅医療部では、東京都世田谷区と神奈川県横浜市・鎌倉市に所在する各アーバンクリニックが連携しながら、24時間365日体制で訪問診療を行い、地域医療を支えています。

世の中で訪問診療のスタイルがまだ確立されていなかった2000年初頭。当法人では、ドライバー体制や看護師の同行体制、法人全体の夜間休日の緊急コールや緊急往診をカバーする「当直体制」を構築する等、医師の働き方改革のために、いち早く動き出してきました。

そうした中でも、24時間365日患者からのオンコールに対応する業務負担の軽減は依然として大きな課題でした。
訪問診療では、1日に複数の患者を訪問しながらオンコール対応をする必要があり、院外で診療記録や書類作成をする必要がありました。

そこでオンコールに関わる医師・看護師たちの業務負担軽減と記録品質の向上を目指し、AIによる音声認識や自動入力支援を活用した新たな体制を構築しました。

検証中画面

在宅医療の現場を変える、新たなAIシステムを構築

具体的には、オンコール対応時の会話情報をセキュリティを担保したクラウド上にアップロードした上で、AIの音声認識機能を活用してテキスト化し、診療記録フォーマットに合わせて作成する流れを自動化しました。

AIシステム導入前後で記録作成時間を比較したところ、平均で約90%近く時間短縮できたことがわかり、入力ミスや重複入力の削減も確認されました。

スタッフからは「記録業務の負担が軽減された」「夜間のオンコール対応の負荷軽減につながった」「指定されたフォーマットで作成されるので読みやすい」といった肯定的意見が聞かれ、さらには訪問中の診療記録への応用などの期待の声も上がりました。

大切なのは、目の前の患者さんに専念できる環境づくり

AIの活用の目的は、医療者が医療者らしく働ける環境を整えていくことにあります。パソコンに向き合い、資料作成することが医療者の仕事ではありません。医師・看護師、そしてスタッフのみなさんが、目の前にいる患者さんやご家族と向き合うことに専念できるように。今後は音声認識精度のさらなる向上や電子カルテシステムとの連携を進めることで、より実用的なAI導入モデルの構築を目指していきたいと思っています。

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