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Initiative

取り組み

「こかげカフェ[グリーフケアの会]」で、
安心して悲しみを分かち合える場を。

桜新町アーバンクリニックでは、子どもから高齢の人まで、世田谷区のみなさんの「健康の窓口」となれるよう、多職種が連携し、外来診療・在宅医療・訪問看護を提供しています。 

たとえ病気や障害を抱えていても、そのひとが「その人らしく生きていられる」こと、 それこそが桜新町アーバンクリニックが考える“生きてゆくために必要な健康状態”です。 

そうした「健康な暮らし」を創造するために。 
例えば地域のみなさんが気軽に集い、おいしい食事や軽い体操を楽しめる「アーバンちいき食堂」や、スタッフ同士の連携を深め、より良いサービスを提供するためのクリティカルパス作成など、さまざまな取り組みを実施しています。 

そんな中、新型コロナウイルスの流行以降、久しぶりに今年の4月に再開できた取り組みがあります。それが今回ご紹介する「こかげカフェ」です。 
スタッフのみなさんにとっても大切な時間だという「こかげカフェ」とは、どのような取り組みなのでしょう。 
桜新町アーバンクリニックのブログでは以下のように紹介されています。 

こかげカフェって? 
「こかげカフェ」は、当院の訪問診療や訪問看護で長く関わらせていただいた患者さんのご遺族にお声がけし、語らいと分かち合いの時間を一緒に過ごす場です。 
大切な人を見送ったあと、多くの人はさまざまな大きさ・かたちの喪失感を抱えますが、日常のなかでそのことを語る機会をなかなか持てない場合が多いものです。「こかげカフェ」では、心理的に安全な《決して否定されず、受け入れられ、個人情報が守られる》場をつくっています。安全だからこそ語ることができるし、その語りは同じように喪失を抱える人と分かち合われ、「ひとりじゃない」ということを感じる機会になるかもしれません。 
長く歩いてきた旅人が、歩き疲れたときに木陰でひと休みをする。そしてまた歩きはじめることができる。そんなひと休みの場になればと思い、わたしたちは「こかげカフェ」を開催しています。 
 
喪失感や悲しみ(グリーフ、と呼んでいます)への向き合い方は人それぞれですから、“集まって話す”ことが向く人もいれば、“親しんだ人とふたりで話す”ほうが向いていたり、“ひとりで向き合いたい”という人もいると思います。そのなかで「こかげカフェ」は、集まって話すことにフォーカスした場になっています。 

―桜新町アーバンクリニックのブログより抜粋 

こうしたグリーフケアの取り組みは、死別による大きな喪失感や悲しみと向き合うため、非常に難そうに感じられます。医療・介護に関わるスタッフたちは、何を大切にし、どのようなケアを心がけると良いのでしょうか。 
「こかげカフェ」の企画・運営チームの一人でもある看護師・坂詰大輔さんはこう仰います。


『多死社会に突入し、グリーフケアはますます注目されています。ただ誤解されやすいのですが、目標は悲しみを取り除くことではありません。なぜなら悲しみと愛情は表裏一体だから。愛情を持てばいつか別離の悲しみを抱え、悲しみの陰には豊かな時間がきっとある。つまりグリーフケアとは、その人が悲しみを捨てるのでも忘れるのでもなく、抱えながら生きられるよう心の足腰を鍛えること。でもこれは口で言うほど簡単ではありません。専門的知識とともに広く深い人間観が求められます。

またもう一つ考えなければならないことは日本のグリーフケアがボランティアレベルという現状です。これではいつかスタッフが疲弊してしまう。当院ではグリーフケアを行うスタッフをできるだけ勤務扱いとしています。悲しみを抱える人を支えること、そのスタッフを支えること、そのために組織がバックアップすること、これが今後の社会で求められていく形だと思っています。』

坂詰さんは先日、関連クリニックである松原アーバンクリニックと合同で行ったグリーフケアの勉強会でも講師を務め、スタッフたちとケアへの姿勢や考えを共有しました。 

より多くのスタッフと思いを共有し、より多くの地域の方々が、必要なときにグリーフケアを受けられるように。今後も桜新町アーバンクリニックでは「人を看取る」ということに寄り添い続けます。 

>こかげカフェ開催の様子や、立ち上げたスタッフたちの思いなどについて、詳しくはぜひ桜新町アーバンクリニックのブログをご覧ください。 

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